富士吉田市「くれちうどん」太く硬く旨い手打ちうどん(トイレットペーパー騒ぎの中で)

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 2月の末3連休を取らしてもらった。
「取らしてもらった」という言い方は私の歳が相当いっていることの証明である。

初日の27日は大学病院での定期検査。
驚いたことに患者の数が非常に少ない。日頃の半分以下であろう。
以前は病院の後に孫の顔を見に行くのを楽しみにしていたが
最近では「大きな病院では何をもらっているかわからない」と
そのまま帰ることにしている。
ちょうどドラッグストアに買物があって寄ってみるとただならぬ雰囲気だ。
トイレットペーパの売場が空っぽになっている。
あわてて、何店舗か回って買い足してきた。

28日になって、実家に電話をするとトイレットペーパーの予備は無いとのことだった。
「来週にヘルパーが来るからその時に頼むわよ」と
呑気だなと思うと同時にオイルショックや米騒動を切り抜けてきた世代は違うなと感心した。

東京になくても地方に行けばまだ残っているかもしれない。それならば
「久し振りに富士山を見に行こうか、うどんを食べに行こうか」
(ついでにトイレットペーパーがあれば実家の分を買っておきたい)
と、家内を誘うと二つ返事で了承した。

目指すは「くれちうどん」

新しくできた富士吉田西桂スマートICより5分の便利な場所にある。
平日のお昼時はシチズンの工場のお客さんで賑わい、
土日はうどんファンの訪問で大混雑の有名店である。
200228富士吉田002R
店内はカウンターに4席
座敷で相当人数が入る典型的なうどんやスタイル。
カウンターに座ると厨房でご主人がうどんをこねている姿がよく見える。
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注文は家内がくれちうどん600円
私は欲張って食べ比べセットAで800円。
うどんは通常15分ぐらい茹でるかと思っていたが
くれちうどんはわずか5分で出てきた。
だが、作り置きの感じはしない。ランチタイムは高回転で回していると思った。
後で話を聞くと茹であげて30分経つと廃棄するそうだ。
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家内のくれちうどんが先に来た。
トッピングのバランスが良くてもぐもぐ食べていく。
私のセットもすぐに出てきた。
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冷しの存在感がすごいが
うどんが伸びてはいけないと、先にかけを食べ始めた。
汁もうどんも塩気が強めである。
うどんからは猛烈なうどん粉の圧力を感じる。
これは旨い。旨いが
太くて硬いうどんはあごが疲れる。
本数が少ない。わしわし食べていく。
食べていくうちに腹が脹れていく。
セットのうどんの量は大盛と同じだとメニューに書いてある。
大盛とはイコール2玉であった。
では一玉はどのくらいかと尋ねると
250gくらいですとご主人はにこやかに答えてくれた。
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腹八分目になって冷やしに取り掛かる。
あと250gなど訳がないなどと軽口を叩けるのは今のうちだった。
冷やしはさらにうどんが硬い。
旨い、旨いと食べているが、結構辛くなってくる。
顎の蝶番が音を立てている。
200228富士吉田007R 
何とか食べ終わる頃、気さくなご主人が話してくれる。
吉田でうどん屋は100軒あるけれど手打ちは10件くらいだ。
今こねているのは明日の分だ。
忙しいときは朝3時から仕込んでいる。そうだ。
200228富士吉田012R
くれちうどんは味がある店だった。
武蔵野うどんや讃岐うどんも旨いけれど
吉田うどんの「うどん」を食べきった達成感はかなりのものだった。
おすすめである。

さて、買物をするためバイパス沿いの大型の店に向かう。
山梨の富士山は勇壮なものであるが白く覆われている部分が少ない上に
雪の表面がテカテカしている。
薄化粧で今にもおしろいがはげ落ちそうである。
200228富士吉田013R
これも温暖化の影響であろうか。
そして、毎年毎年 変な気候といっている自分がいることを思い出した。
若者が環境破壊反対の主張をすると、
「経済学を勉強して出直してこい」というお偉いさんがアメリカにいるらしいが
もうそんなこと待ったなしの状況と言わざるを得ないだろう。

以前訪問した「ふもとや」の記事はこちらから

2020年2月28日(金)ランチタイムの訪問

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