今日は2月2日、節分。
節分って2月3日だったはずだが、何故か今年は2月2日らしい。
それでは恵方巻を食べなければならない。
私には馬鹿げた新習慣だが、
家庭の文化を決めている家内には、重要な行事となった。
チェーン店のスーパーもコンビニも寿司屋は、
年々豪華になる海鮮巻きを押し出してくる。
普通の太巻でよかろうと、
今年も用事の帰りに神田淡路町の志乃多寿司にやってきた。
志乃多寿司の店内は清潔感が溢れている。
立っている職人がピシッとして格好が良い。
太巻と何にしようかと悩んでいると
「太巻と河童は売り切れです。」
えー?そりゃないぜ、セニョール。
仕方がないので、いなりと干瓢の折を注文し
それでは寂しいので、鮭の押し寿司を買ってきた。
包装紙と折箱のイラストが可愛い。

志乃多寿司のシャリは美味い。酢の具合が抜群で、
流石に老舗は凄いと唸るしかない。
東京の稲荷は濃くて甘くてベトベトしている。と、先入観があるが、
シニアに程よい油の抜け方、
シャリのうまさ。ガリで口を爽やかに整えて大満足だ。

さて、次は鮭だ。
なんと鮮やかな紅色ではないか。
白鮭や銀鮭ではこの色は出ないだろう。
紅鮭の色だが、老舗の店が紅鮭を使うだろうか。
きっと身の絞め方や色出しに秘伝の技術があるに違いない。
色も素晴らしいなら、味も素晴らしい。
一応、しょうゆを準備して、口に入れるが、
すでに味が完成していて、
後付けの味付けは全く必要としない。
もし好みでどうしても醤油が欲しいならば、
東京風の辛口さっぱりとしたものではなく、
鱒寿司が郷土料理の富山の甘めの醤油が良かろう。
多摩地区の西部に住んでいると、
こういう老舗の美味しさに会うことはほとんどない。
そういう意味で、東京の食文化は都心部で伝承されていると言える。
羨ましいと思うが、いやいやどうして、
自然が残っている多摩地区のだって捨てたもんじゃないと
見栄を張っていたいものだ。
2021年2月2日 火曜日 節分
午後3時の訪問で太巻き 河童は売り切れ
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